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観察記 その3

松本監督の楽屋になくてはならない物。その3。
それは付箋(ふせん)です。


今回の映画『しんぼる』の設定は密室です。
その中に閉じ込められた男を松本さんが演じています。
必然的に台詞は少なくなっていきます。


共同脚本の高須さんが書かれた台本も、台詞というよりもト書きで説明されるシーンが
ほとんどなのです。
これだと話の流れが中々頭の中に入っていかないらしく、
監督はそれぞれのシーンを箇条書きにして→で結んだフローチャートみたいな表を作ったのです。

これを台本代わりにして、ながめながら『次は○○のシーンやな』と言いながら撮影していったのです。
しかし、この箇条書きされた項目が撮影するたびにどんどん変わっていったんです。
しかも撮影が終わると楽屋に戻ってきて『さて、次はどうする?』と作家の倉本さんと僕と監督とで
ミニ会議が始まり、そこで次に撮影するネタが決定されていくのです。


そういうやり方なので、最初に作ったフローチャートに、新しく決まった項目を付箋(ふせん)に書き込んで貼っていったんです。
このフローチャートの全容は映画館で発売されるパンフレットに掲載してますので、是非ご覧ください。映画がどのように撮影されたかが一目でわかると思います。