LIVElog/@ぴあ | FUJI ROCK FESTIVAL'10 3日目

FUJI ROCK FESTIVAL'10 3日目

あっという間に最終日。
晴れたり降ったり曇ったりという、フジロックらしい3日間。
ついに、あのバンドも登場!

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【8/1(日)フジロック3日目】

ついに最終日。空は曇り。
今年は1日も、雨からのスタートはなかったなー。
ありがたいことです。

グリーンステージ一番手はASIAN KUNG-FU GENERATION
「ROOKIE A GO-GO」出身の大出世バンドでもあるアジカン、
「なんか、言葉にならないよね、グリーンステージ」というゴッチの言葉も納得。
メガネをふっ飛ばしながらの熱演で最終日のトップを盛り上げる。



続くはオーシャン・カラー・シーン
力強くもあたたかいメロディとサウンドが体に沁み渡る。
ポール・ウェラーの弟分バンドも、今や大ベテラン。
オーディエンスエリアには、いたるところでユニオンジャックがはためいている。
苗場の山々に雄々しく鳴り響く、これぞブリティッシュ・サウンド!



山の強い日差しを味方につけたか、見事な快晴のなか、
ドノヴァン・フランケンレイターが登場。
客席にマイクを渡して歌わせるなど、楽しさも満点。
厳しい暑さの中、涼やかな風を届けてくれた。
そんな心地よさが空腹も呼ぶ・・・というわけで、みんな大好きオアシスエリアへ。
1バンド観るたびに、どうしてお腹がへるのかな?

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空腹を満たした後は、再びグリーンへ。
ネクスト・ステージはヴァンパイア・ウィークエンド
パラついてきた雨も特集効果のように感じられるくらいの楽しさ!
グリーン全体が、まるでおもちゃ箱をひっくり返したよう。
スカスカなサウンドも魅力の一部と言わんばかりの堂々としたステージは、
彼らが集めてきたキラキラのポップ・ワールドであふれている。
ジャンルもテクニックもくそくらえ!
飄々と鳴らす無二のポップ・パンクに脱帽。
特に『A-PUNK』はさすがの盛り上がりでした。



続くグリーンは、日本が世界に誇るBOOM BOOM SATELLITES

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しょっぱなから轟音ダンスビート撃ちまくり。
瞬発力と持久力を兼ね備えた現在のブンブンは最強だ。
一見さんの外国人オーディエンスをも引き込むパワーに満ちている。
と、同じ日本人として誇らしく確認できたところでホワイトを目指す。



入場規制にひっかからないよう、ホワイトステージに早めに到着。
LCDサウンドシステムを観るためだ。
5月にリリースした『This Is The Happening』をラスト・アルバムと宣言しただけに、
最後になるかも、と言われているライブを見逃すわけにはいかない。
しかも、グリーンのATOMS FOR PEACEを観るためには、
LCDは最後まで観られない・・・。
あぁ、なんて残酷なタイムテーブルなんだ!!!
と地団太踏んでいる間に、超満員のオーディエンスの歓声を受け、ジェームス・マーフィー登場。
いい声だなぁー。
気持ちいいダンスミュージックの調べに、有無を言わさず踊らされる。
しかし、踊っているのにどうしてか泣きそうになるのは、
もしかしたらこれがラストになるかも、という感傷的なものでは決してない。
パンクもロックも内包したエレクトロ・ダンスビートに絡むジェームスのボーカルは、
人間の奥深くにある情感的部分に触れるのか、何だかこみ上げるものがあるのだ。
琴線に触れる、とはまさにこのこと。
『Drunk Girls』『Pow Pow』『Daft Punk Is Playing At My House』など
LCDのアッパーな人力グルーヴに身を委ねることの至福感。
きっちりと計算された革新的サウンドでありながら、LCDが持つダイナミズムさが存分に発揮された圧巻のステージだ。
素晴らしいライブが続いているだけに、だいぶ後ろ髪をひかれつつ、心と体を引きずるように移動を開始。
同じ行動をとるお客さんが多い。
急にLCDへの申し訳なさでいっぱいになる。
願わくば、もう一度、単独で・・・!



ここからはグリーンステージへばりつき。
場内は後方までびっしりの人、人、人。
ネクストステージ=ATOMS FOR PEACEは、間違いなく今年のフジのハイライトだ。

レディオヘッドのトム・ヨーク。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー。
プロデューサーのナイジェル・ゴドリッチ。
R.E.M.のドラムを担当していたジョーイ・ワロンカー。
マルチ・プレイヤーのマウロ・レフォスコ。
レディへとレッチリ、ともすれば水と油とも言えそうな2バンドのふたりだけに、
果たしてどんな化学反応が起こるのか?

徐々にメンバーが登場、割れんばかりの歓声が轟く。
日本での初ステージをしっかりと見届けようと、後方でゆったり構えていたが・・・
気付いたら、モッシュピット横にいました。

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テニス・プレイヤーのようなヘッドバンドにタンクトップ姿のトム。
赤いタンクトップのフリー。
スーパーバンドだとはわかっていたが、何だこれ、スーパーどころじゃない!
音が鳴らされた瞬間、魂ごと全部もっていかれる。
体中の全神経が反応しているかのよう。
自分が震えているのがわかる。

トムの横でフリーがベースを弾いている。
その光景がもう、信じられない。
フリーがまるで別人に思える(あくまでフリーなんだけれど)。
あれは本当にトム・ヨーク?
あのコーラスしてるの、ナイジェル・ゴドリッチ?
・・・まいったな、混乱してきた。
というか、これがATOMS FOR PEACEなんだ。
まさしく原子力級。

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楽曲は、トムのソロ作『ジ・イレイザー』をバンド・スタイルで演奏するのだが、
なんとまぁ、肉感的に響くこと。
トムのダンスは狂気にも似たトランシーさと衝動性に満ちている。

『Skip Divided』では、体をくねらせてパフォームするトムの隣でフリーがピアニカを吹く。
『Cymbal Rush』ではトムの鍵盤とトライバルなバンド・サウンドとが半端ない融合を見せる。
攻撃的で躍動感にあふれたプレイは、この濃厚なメンツならではの特性として観る者を魅了する。
苗場に広がるサウンド・ウォール。
トムとフリーが向き合ってのギター×ベースバトルなんて、鳥肌もの。

アンコール(?)ではトムがソロで登場し、
レディオヘッドのナンバー『I Might Be Wrong』をアコギで。
そしてマイクを叩いた音と声を録音し、それをループさせて『Give Up The Ghost』を。
続いて『Videotape』をピアノ弾き語りで披露し、独特の世界で静かに空気を包む。

その後はメンバーが再登場し、またもやめくるめくATOMS FOR PEACEワールドを見せつける。
もう、すべてがハイライト。
CDでは無機質に響いた『ジ・イレイザー』のナンバーが、
こんなにも肉感と熱感を帯びて届けられるなんて、誰が想像しただろう。

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「イラッシャイマセ」
「ハジメマシテ」
「ドウゾヨロシクー」
といった日本語MCでは笑いを誘ったものの、終始度肝を抜かれ続けた怪演。
こんなライブ、果たして再び観られるだろうか?
本当に、すごいものを観てしまった。



友人と、この興奮を語り合いながらのご飯は格別。

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フジロックの大トリとしてグリーンステージに登場したのは、マッシヴ・アタック
ブリストルの暗黒バンドが、重い雲まで連れてやってきた。
強いメッセージ性を孕んだグループだけに、今回もビジュアル・スクリーンを駆使してのアクトを披露。
ただでさえ高いサウンド・クオリティをもつ彼らだが、
その美しくも刺激的なメロディと爆音は、ずっしりとフジロッカーズの体にのしかかり、
政治や経済、芸能にまで及ぶ辛辣なメッセージは、フジロッカーズの心に深く刻まれたことだろう。
フジロックという空間で、ある種、いきなり現実をつきつけられたかのような衝撃は、忘れられない。
降りしきる雨とともに投げかけられた問い(?)を、みんなはどう受け取っただろうか。
マッシヴ・アタックの音楽表現には、想像を超えるメタファーが施されている。

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名曲『Teardrop』や『Angel』『Safe From Harm』『Inertia Creeps』など
隙のないサウンド&ビジュアル展開によるステージに、惜しみない拍手が贈られた。

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2010年、とうとうフジロックも終わりに近づいていく。
グリーンステージは、クロージング・バンドのシザー・シスターズが登場。
雨脚も強まるが、場内ではまだまだ多くのお客さんが大盛り上がり!
グルーヴィーなディスコ・ロック・ナンバーにのってメンバーもオーディエンスも
ダンス、ダンス、ダンス!

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大合唱まで巻き起こり、最後の最後までフジロックを楽しもうとする
みんなの気持ちが伝わってくる。
ハッピーなヴァイブスに包まれての大団円!



さぁ、今日も「ROOKIE A GO-GO」に行こう。
メインステージは終わっても、フジロックはまだまだ終わりません!

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結局、3日間毎日食べたもち豚。

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さて、今年も無事に終了したフジロック。
14回皆勤賞の私ですが、毎年、この3日間のことはかけがえのない思い出となり、
しかしいつまでも鮮やかな記憶として、脳裏に、胸に、積み重なっていきます。
フジでの経験は日常の励みとしてしっかりインプット。
いろいろな出合に感謝して、また来年!!

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★本日の見逃し組・・・マット&キム、スティーヴィー・サラス、YEASAYER、フォールズ、ホット・チップなどなど。


Text:秋元美乃

>>「FUJI ROCK FESTIVAL'10」1日目のレポート

>>「FUJI ROCK FESTIVAL'10」2日目のレポート

>>夏フェス特集2010

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