LIVElog/@ぴあ | スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2010 @赤坂BLITZ

スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2010 @赤坂BLITZ

音楽チャンネル「スペースシャワーTV」イチオシの新人アーティストイベント『スペースシャワー列伝」。

全国8か所を駆け巡る『スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR』が、
1月23日に東京・赤坂BLITZでファイナルを迎えた!

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今年で4回目を迎えた『スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR』。今回は、THE BAWDIES、andymori、avengers in sci-fi、SISTER JETという、それぞれ独自のアティチュードとメソッドを掲げながらロックンロールの本質を力強く射抜く4バンドが顔をそろえた。まさに“ロックンロール・パーティ”と呼ぶにふさわしいこのツアーのチケットは、全公演ソールドアウト。1月8日の札幌:ベッシーホールからスタートし、その後、新潟、福岡、名古屋、仙台、大阪、広島と廻り1月23日、赤坂BLITZでのファイナルを迎えた。もちろん、この夜もフロアは超満員。開演前から充満していたオーディエンスの熱気は、新しい10年の幕開けに鳴り響くロックンロールへの期待と昂揚の表れだったと思う。
 
トップバッターに登場したのは、SISTER JET。3人のメンバーはフラッグと“HELLO”“JETS”と手書きで書かれたボードを手にして表れ、オーディエンスの大きな歓声を浴びた。1曲目の「恋してクレイジー」からキュートかつセクシーなムードを纏いながら、ワイルドなグルーヴ感をもって踊らせるバンドのキャラクター性は全開。センチメンタルな芳香に満ちたメロディ・ラインがオーディエンスとの濃密なコミュニケーションを求めるようにしてダイナミックに転がっていくその響きに、彼らの音楽に対する愛情と決意をまざまざと感じた。ラストはボーカル&ギター・ワタルの「SISTER JETがみんなのそばにいるよという曲をつくりました」という言葉とともに2月3日にタワーレコード限定でリリースされるワンコインシングル「MR.LONELY」を披露した。

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続いて登場したのは、avengers in sci-fi。いま、ダイレクトに“未来のロック”を感じたいのであれば彼らのサウンドへ飛び込まない手はない。得がたい刺激と興奮を生む、ハイスピードのスペイシー・ロック。この日もまるでそのサウンドスケープで、会場ごと未体験の異空間へ連れていくようなライブを展開。3人のメンバーが様々なエフェクターやシーケンサーに人力のプレイヤビリティを注入することで生まれる特異のダンス・グルーヴに、フロアは終始熱狂の渦と化した。avengers in sci-fiのライブは、エレクトロニクスとヒューマン・パワーが有機的に融合する理想の未来像をも提示している。
 
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スキーター・デイビス「End of the World」の美しくノスタルジックなメロディに包まれて静かにステージに現れたのは、andymoriだ。3人はその音楽性を象徴するような同列に並ぶステージ・セットの定位置に立つと、三位一体の、ものすごい熱量を発しながらオーディエンスを引き込むサウンドで疾走していった。脳内で息吹き続ける様々な“いつか見た忘れがたき風景”をシームレスに同居させることで生まれる、誰しもが住人になることが許される世界。その愛おしき世界が壊れないように、何にも侵されないように、彼らはキャッチーに躍動し続けるロックンロールを鳴らす。そこにオーディエンスも身体を揺らし、手を挙げ、踊ることで呼応していた。中盤から後半にかけては1月のPower Push!に選ばれた「CITY LIHTS」をはじめ、最新作『ファンファーレと熱狂』からのナンバーを中心に披露。ラストのフォーキーな「1984」から零れ落ちる感動いったら、なかった。

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トリを務めたのは、THE BAWDIES。オーセンティックなロックンロールのソウルを見事なまでに現代に蘇らせ、さらにコンテンポラリーなパーティ・ミュージックとしても機能させることで、昨年痛快なまでの大躍進を遂げた彼ら。とどまることを知らないその勢いは、この日のライブでも如実に表れていた。小学校からの同級生を中心に結成されたメンバーだけあって、タイトでタフなグルーヴを形成するサウンドにおいても、爆笑を誘うMCにおいても、すべてに阿吽の呼吸が貫かれている。中盤、スウィートな「I'M IN LOVE WITH YOU」から新曲、そしてジャクソン5へのオマージュを感じさせる「EVERYDAY'S A NEW DAY」へとつなげる流れのなかで見せた、鮮やかなポップネス。「IT'S TOO LATE」から本編ラスト「YOU GOTTA DANCE」で到達した、ロックンロール・パーティとしての最高潮。そのステージングには最早貫禄のようなものさえ感じた。

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そして、最後に待っていた、臨界点のようなアンコール。4バンドの全メンバーがステージに登場し、レイ・チャールズの「WHAT'D I SAY」をカバー! そこにはもう、ステージとフロアの境目などなかった。あるのは、ロックンロールで踊りたいという衝動、ただそれだけ。その光景を見て確信した。2010年、日本のロック・シーンはもっとすごいことになる。

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Text 三宅正一
Photo 平沼久奈

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