LIVElog/@ぴあ | 『out of our heads』 @横浜アリーナ

『out of our heads』 @横浜アリーナ

ホットスタッフ30周年を記念したイベントに、
豪華アーティストが大集結!
まさにスペシャルなステージが展開された一夜の模様をお届け!


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ロックコンサート興行の老舗、ホットスタッフプロモーションの設立30周年を記念したイベントを締めくくる『out of our heads』が、7月4日横浜アリーナで行われた。ビッグネームから期待のニューカマー、この日限りのレアコラボなど総勢12組が出演して、ホットスタッフ設立30周年を賑やかに祝福。ホットスタッフうんぬんを除いても、イベントとして実に見ごたえのあるものだった。

トップバッターを務めたのは木村カエラとPerfumeのスーパーユニット「∞(無限大)」。発表と同時に話題で、朝イチの出演にも関わらず多くのファンで会場は埋め尽くされた。
「のっちです、かしゆかです、カエラです、あーちゃんです。4人合わせて∞です」
「今日は1番最初じゃけん盛り上げんとね」「でも15分だから」「1日で解散?」「ヒドイよね(笑)」ステージ上の華やかさに観客もワッと沸いた。
ライブはそれぞれの持ち歌を1曲ずつ計2曲披露。『チョコレートディスコ』ではカエラも振り付けを完璧に覚えてダンスに加わり、『Jasper』ではPerfumeがオリジナルのダンスでカエラの歌を盛り上げた。息の合いっぷりはさすが仲良し。「もっと観たい」の声をよそに、スーパーユニットはトップバッターの大役を無事果たして、あっさり解散。わずか15分で伝説になった(笑)。

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もう一組のスペシャル・ユニット、Flying Kidsの浜崎貴司と真心ブラザーズによる、浜真心(ハマゴコロ)は、3人でギターを持って椅子に座ってフォークのスタイル。Perfumeをマネて「3人合わせて浜真心ですっ」と自己紹介するオヤジ3人に観客苦笑い。横浜出身の真心桜井は、横浜アリーナにちなんで横浜市歌を歌い「100年前に作られた歌。作詞はなんと明治の文豪森鴎外先生で…」と熱く解説。Y0-KINGの「僕らも100年歌い継がれる歌を」とのコメントに続けては名曲『どか〜ん』も。浜崎は「忌野清志郎さんへの追悼の意を込めて」と『デイ・ドリーム・ビリーバー』を歌った。心にしみるアコースティックの音色とハーモニー、そして楽しいMCで、会場をほんわか温かい空気で包み込んだ。

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この日はメインステージの横にミニステージが設置され、メインのアーティストと交互に、個性的な期待のニューカマーたちが登場した。やわらかいメロディとボーカルYukaのキュートな歌声が心地良い、一昨年12月デビューの男女二人組moumoon
キャッチーなメロディと疾走感のあるビートで期待の4人組バンド、インディーズ代表のammoflight
今年2月にデビューしたばかりで、女性ボーカルのYukkoがチェロを弾きながら歌う、幻想的な雰囲気とポップな感じが独特、のあのわ

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そしてインパクト大だったのが、8月12日にシングル『夢』でデビューする鴉(カラス)。ソリッドでハードなサウンドの3ピースバンドで、リリカルな歌詞と情緒的なメロディが特徴的。メガネのボーカル&ギター近野淳一が目を見開いて激しく歌い、新人らしからぬ勢いで観客を圧倒した。
また、全米ツアーを成功させ凱旋した人気沸騰中制服コス女子4人組バンドのSCANDALは、ひと回り成長した姿をお披露目。スカートの丈も心なしか短くなったような(笑)。バッチリそろった振り付きの演奏が迫力満点で、よりワイルドになった印象。品川祐が監督したPVが話題の『少女S』など4曲を演奏した。

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メインステージは、スペシャル・ユニットの他、全員大トリクラスの大物が、休んでる間もないくらい次々に登場しては熱いライブを繰り広げた。まずデビュー20周年、お揃いのピンクのスーツでキメキメの東京スカパラダイスオーケストラ。最新作『Paradise Blue』からの楽曲を中心に、『テキーラ』『Ska Me Crazy』などライブの人気曲がズラリ。
「思い切り床鳴らして行こうぜ!」とバリトンサックスの谷中が叫ぶと、観客もそれに応えてウォーと歓声が上がる。まだお昼を過ぎたばかりの時間帯にも関わらず、アップでガンガンに攻め続け、ノンストップで45分をあっという間に疾走した。

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この日唯一のヒップホップ系、HOME MADE家族は、コールアンドレスポンスで観客を巻き込んでの楽しいステージ。リズミカルで軽快な『サンキュー!!』や、アッパーの『少年のハート』、バラードの『アイコトバ』など、幅広い選曲で濃密な内容。手を揺らしたり身体を動かしたりと、観客もみんな楽しそう。
「今日のゲストを紹介します! それは横浜アリーナのお客さんだー!」
うぉー! にくいことを言って最高潮に熱く盛り上がった。

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いつものワンマン・ライブと同様にスタッフの前説から始まったのはザ・クロマニヨンズ。1曲目は彼らのテーマソング『クロマニヨン・ストンプ』で、真っ暗な洞窟でライブをやっているような感覚がワクワク感を増幅。
「横浜アリーナには何度もライブ観に来たけど、ここで歌うのは初めてです」とヒロト。
この日は『ギリギリガガンガン』『紙飛行機』などハートを直撃するシングルナンバーを連発。ヒロトのハーモニカで始まった『悲しみのロージー』はブルージーで実にかっこ良かった。ライブの定番『くじらなわ』は、奇しくも「ひっぱってひっぱって30年」という歌詞がイベント趣旨にぴったり。


凄まじい緊張感と圧倒的な音圧で陵駕したのは、凛として時雨。最新アルバム『Just A Moment』から、ポップさと破壊的なエネルギーの2つが同居する『ハカイヨノユメ』、美しいメロディと儚げな歌声『tremolo+A』など5曲。残り半分はインディーズ時代からのお馴染みのナンバー『Nakano Kill You』『DISCO FLIGHT』など演奏。TKの絶叫ボーカルと、345の透明感あるメロディが交互に繰り出され、ステージ上はピンと張り詰めた空気。耳をつんざくようなノイズと轟音で、まるで夕立ちのようだった。

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メインステージのトリには、2007年に9年ぶりの復活を遂げたFlying Kidsが登場。『我思う故に我あり』『炎(ファイアー)』など名曲の数々に、30代以上のリスナーは感無量。決して古くならずむしろ新鮮、十代のリスナーもきっと新しく感じたことだろう。極めつけ『幸せであるように』は、スケールの大きな愛のメッセージがラブ&ピースな気持ちにさせてくれた。加えて9月にリリースする11年半ぶりのアルバムから『ドマナツ』も披露。ブランクを感じさせないいぶし銀のパフォーマンスは、イベントを締めくくるに実に相応しいものだったと思う。

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これからもたくさんのバンドが登場しCDをリリースしてライブをし、解散し復活してまたライブをして...そんな永遠に続くだろう音楽シーンの営みと、常に一緒にあり続けるのがイベンターの存在で、全国で様々なライブを観られるのもイベンターのおかげ。今日この日を第2のスタート地点として、これからもっともっとすごいライブを、アーティストと共に提供し続けてくれるだろう!


Text●榑林史章
Photo●堀清英

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