LIVElog/@ぴあ | DIR EN GREY @Zepp Tokyo

DIR EN GREY @Zepp Tokyo

へビィロックバンド、DIR EN GREY
国内ツアー『TOUR09 FEAST OF Ⅴ SENSES』から
4月23日・Zepp Tokyoのライブレポをお届けします!

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DIR EN GREYというロック・バンドに出会ったのが、今から約10年前のこと。以来、今日に至るまでに彼らのライブを150本近く観ていたりするので、まわりの同業者などからは「よく飽きないですね?」的なことを皮肉まじりに言われることがある。そう言いたくなる気持ちもわからなくはないが、僕はそれを「そんなに夢中になれるバンドがいていいなあ」という羨望の言葉だと解釈することにしている。というか、実のところ僕自身はかなりの飽き性でもあるのだが、このバンドのライブに飽きたことは本当に一度もない。それは彼らが絶えず進化を続けているからでもあるし、常に“ライブはナマモノでありイキモノであること”を感じさせてくれるからでもある。

4月23日、Zepp Tokyo。彼らの今年最初の国内ツアー、『TOUR09 FEAST OF Ⅴ SENSES』の終盤を飾る東京公演を観た。正確に言えば、この日まで三夜連続で行なわれていた同会場での公演をすべて観た。一度触れれば“次”を味わいたくなる。DIR EN GREYのライブにはそんな中毒性があるのだ。去る2月に幕を開けたこのツアーは、“あり得ない規模”でのライブハウス巡演に始まり、途中にはFC会員限定ライブや男性限定ライブなどを挟みながら、このバンドにとっての“通常サイズ”ともいうべき会場でのサーキットに移ってきた。昨年末には現時点での最新作にあたる『UROBOROS』の世界観体現に重きを置いた大阪城ホール公演を大盛況のうちに終えている彼らだが、いわばそこで最大級のスケールで披露されたものの“核”を、改めて突き詰めるようなプロセスを経てきたというわけだ。

そして実際、この夜のライブで感じられたDIR EN GREYの強靭さは、従来のそれを明らかに凌駕するものだった。京(vo)の喉の故障のために札幌と仙台での公演が延期(ともに5月に振替公演を実施)となった経緯があるだけに、正直、彼のコンディションについてまったく気にかけずにいることには無理があったが、地響きのようなグロウルにも、轟音の壁を鋭利に切り裂くシャウトにも、僕は「むしろ絶好調なのでは?」と感じさせられたほどだった。というか、それ以前に僕は、彼ほど自分自身に苛酷さを強いる歌い手を他に知らない。もちろん故障とは無縁であって欲しいものだが、常に限界ギリギリの次元での表現に徹しているからこそ、本当に深いところまで響いてくるものがあるのだろう。

ライブはあくまで『UROBOROS』を中心軸に据えつつ、映像や照明効果を“視覚の罠”のごとく豊富に盛り込みながら、振り落とされそうな感覚に陥るほどの体感スピードをもって展開された。しかも彼らの“攻め”は、スピードに頼りすぎた単調なものではない。そこには常に腹の底に響くようなヘヴィネスと、怖さと美しさの両方を感じさせるダークネスが伴い、眩暈がしそうに目まぐるしいドラマがある。だからこそ安直な一体感ではなく、もっと深いところでの快感を堪能することができる。しかもそれが回を重ねるごとにエスカレートしていくのだから、たまらない。それは実際、メンバーたち自身が常に限界に挑みながら、さらなる極限状態を目指しているからこそ起こり得る現象なのだろう。

このツアーは今後、東京・新木場STUDIO COASTでの追加公演(5月2日、3日、4日)と、前述の札幌(5月8日)と仙台(同10日、11日)での振替公演をもって終了したが、バンドは6月には欧州ツアーへと旅立つことになる。イギリスの『ダウンロード・フェスティヴァル』をはじめとする数々の巨大フェス出演に加え、ドイツやイタリア、チェコやポーランドといった国々での単独公演も予定されているこのツアーを経ながら、こうして徹底的に突き詰められてきたDIR EN GREYの“限界”が、さらなるネクスト・レベルへと到達することになる。そうした“更新の歴史”を常にリアル・タイムで味わっていたいからこそ、僕はDIR EN GREYのライブに足を運び続けるのである。

Text●増田勇一

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>>DIR EN GREY公式サイトへ
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DieとToshiyaのインタビューへ


★読者レポート★
久々のDIR EN GREYの東京ライブです。この日はZepp Tokyoで行われる3日目でした。
やはり、東京のオーディエンスはアツいです! アルバム『UROBOROS』の曲を毎日聴いていますが、ライブはまた違います。DIR EN GREYのライブでは、映像もかなりの迫力があるので、視覚的な刺激も強くて、これこそライブならでは!!!の醍醐味なのだと今回改めて感じました。
バンドの放つ音を肌で感じて来ました。私は、この空間にいることが本当に好きです。何度でも足を運びたくなるライブ、それがDIR EN GREYのライブだと思います。
この後しばらく日本でのライブは無いですが、次またDIR EN GREYのライブに行く日を楽しみにしてます。『UROBOROS』は、最狂のアルバムです! ありがとうございました。
(保坂京子さん)


4月23日のDIR EN GREYのライブを見て、このバンドはDIR EN GREYというジャンルを作り上げた、この世に2つと存在しないただ1つのバンドだと実感しました。1990年代から、バンド・ブームが始まって、それからいろいろなバンドが出てきたが、今も活動を続けているバンドはごくわずかな中、今も多くの人に支持され、活動の範囲も日本だけにはとどまらず世界で活動しているDIR EN GREY。本当にすばらしいことだと思います。
今回のライブでは、ベースのToshiyaさんが、一線を越えたなって思いました。もしバンドをやっている人で、パフォーマンス、音作りに悩んでいる人がいたら、ぜひ彼のプレイを見てもらいたいなって思いました。ベースを弾いている人は、本当に勉強になると思う!!
パフォーマンス、そして放つ音、それを見に行く価値はかなりあります!!
(山口一郎さん)

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