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ダフィー@SHIBUYA-AX

今年は、グラミー賞での『Best Pop Vocal Album』賞に続き
ブリット・アワーズでは3部門を受賞した歌姫ダフィー
デビュー・アルバム『ROCKFERRY』を携えた3月17日、SHIBUYA-AX公演でも、
その“ビター・スウィートな歌声”でオーディエンスを魅了してくれました!


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昨年発売されたデビュー・アルバム『ROCKFERRY』が全世界で400万枚以上のトータル・セールスを記録。
さらに今年に入り、第51回グラミー賞で、『Best Pop Vocal Album』賞を受賞。
本国UKのブリット・アワーズでは、『Best British Female Solo Album』など計3部門を受賞したばかりのダフィーが、まさにベストなタイミングで来日した。

60'Sソウルが流れる開演前のフロアに足を踏み入れると、そこはまるで英国パブのようなムード。
本国UKではすでに国民的歌姫でもあるだけに、集まったオーディエンスもどうやら大半が英国人……というのもパブな雰囲気に拍車をかけているのかもしれない。
あちこちから陽気な笑い声が聞こえるフロアが暗転し、オープニングSEをバックにバンド勢があらわれ、最後に、白のブラウスと黒のミニフレア・パンツ、黒のプラットフォーム・サンダルに、ブロンドの髪をハーフアップにした60'Sなルックなダフィーが登場。
大歓声が沸きあがる会場の期待にこたえるように披露されたのは、アルバムのタイトル曲『ROCKFERRY』だ。

マイクのコードをくるくる振り回して歌う小悪魔チックなパフォーマンスもさることながら、フロア中の心を一瞬でとらえたのが、昨秋のショーケース・ライブでも観客の度肝を抜いたダフィーの歌声。
歌がうまいとかソウルフルだとか。
そんなありきたりな予測を軽く吹き飛ばす、強烈な個性と魅力とエネルギーに満ちあふれた歌声なのだ。

「コニチワ、二ホンダイスキ!」
エイミー・ワインハウスと音楽的に比較されることも多いダフィーだが、エイミーならこんな健気な日本語MCは言うまい。
そんな、ダフィーの純朴なキャラクターが集約されたほっこりMCの後は、60'Sなドレスに身を包んだ双子(?)のコーラス・ガールズを引き連れ、『SERIOUS』を熱唱。
そして、圧倒的なアカペラで始まった『WARWICK AVENUE』では、ゆったりとしたリズムに身体を預け、起伏に富んだメロディを情感豊かに歌いあげるダフィー。
その歌声はあくまでも自然体なのに、なんとも言えずソウルフルで、心の奥にジーンと染みる。
骨太なバンド・サウンドと相まって、時折りそれがロックに響くのも面白い。

「次はライブで初めてやるカバー曲なの。だからすごく緊張してるわ」
そんな微笑ましいMCで始まったのは、クラシック・ソウルの名曲『STAY WITH ME BABY』。
さまざまなアーティストがカバーしている名曲中の名曲だが、ダフィー版はこれまた絶品。
エモーショナルな歌声もオーディエンスの涙腺を直激するほど素晴らしく、さっきまで私の横で熱唱していた英国人女子数人が涙をぬぐっている気持ちがよくわかる。

イントロが流れた途端、歓声が挙がった『DELAYED DEVOTION』など、新しさと古さが混在するダフィーらしい解釈でひとしきり盛り上げ、ラストはお待ちかねの『MERCY』。
コーラスガールズとともにキュートな振り付けつきで熱唱し、観客も手拍子とコーラスでステージに応えるという、大熱狂の一幕でこの夜の公演は終了。

世界中を魅了してやまないコケティッシュな歌声と、スウィンギング・ロンドンを彷彿させるノスタルジックな演出に、ライブ中、今がいつでここがどこなのか、わからなくなってしまった場面もしばしば。
この魅惑的な音楽トリップがまたすぐに体感できるよう、早めの再来日を願うばかりだ。

Text●早川加奈子
Photo●Yoshika Horita


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