LIVElog/@ぴあ | トラヴィス@東京国際フォーラム

トラヴィス@東京国際フォーラム

英国の音楽シーンを牽引し続けるトラヴィス
彼らが、昨年の「FUJI ROCK FESTIVAL」以来、そして単独では10年ぶりとなる来日公演を開催。
2月27日、東京国際フォーラムで行われた、貫禄&感動のステージの模様をお届けします!


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昨年夏の「FUJI ROCK FESTIVAL」、初日夕方のグリーン・ステージにて、示し合わせたかのように落ちてきた雨の中で披露された“雨歌”こと「ホワイ・ダズ・イット・オールウェイズ・レイン・オン・ミー?」。
その光景は、あまりに美しかった。個人的には2008年フジ・ロックのベスト・モーメント。
そういえば、オアシス、マニック・ストリート・プリーチャーズとの超豪華UKバンド競演が実現した2001年のフジ・ロックでも、トラヴィスがステージに上がった時に雨が降り出してきたと記憶している。
そして、単独では実に10年ぶりとなる、今回の来日公演@東京国際フォーラム。
この日もまた、雨。もう最高の演出である。
音楽の神というのがいるのならば、こんなにも雨に似合うバンドはないことを知ってくれているのだろう。


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トラヴィスを、ナイーヴで線の細い叙情派バンドとイメージしている人は、多いのではないだろうか。
しかし、それは違う。彼らの本質は、骨のある、男気のあるロック・バンドなのである。
そのことは、ライブを観れば一目瞭然。


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そしてこの日のライブは、自分が体験した中でもダントツでロックなトラヴィスだった。
1998年の初来日の時から5回ほど観ているけれど、フラン・ヒーリィ(vo&g)がドラム・セットに上ったことなどなかったと思うし、ましてやそこから大開脚ジャンプを(しかも何度も)敢行するシーンなど、1度も見たことがなかった。
もちろん、フロントマンのそうしたパフォーマンスだけではない。
重心が低く骨格がしっかりした、ソリッドなバンド・サウンドが生むダイナミズムは、紛れもなくロック。
だからこそ、メロディがどれだけ甘くても、どれだけ優しくても、ベトついたりひ弱に響いたりせず、聴く者の心にしっかりとリーチするのだ。


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昨年の秋にリリースされた、通算6枚目となるオリジナル新作『オード・トゥ・ジェイ・スミス』からの楽曲がメインになるのではないかという予想に反して、この日は同作から5曲、前作と4thアルバム、3rdアルバムから3曲ずつ、2ndからは4曲、デビュー作から2曲という、現時点でのベストとも言える選曲。
真摯で実直なトラヴィスらしい、バンドの軌跡をたどれるファン感涙もののセットだ。


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早くも4曲目に披露された「ライティング・トゥ・リーチ・ユー」、サビで会場中に大合唱が巻き起こった「クローサー」に「シング」、フランが1階席に降りて(!)、オーディエンスとひとつになって歌い上げたバラード「フォーリング・ダウン」、まさしく大文字のロックを鳴らしたラスト「ターン」と、ハイライト満載の本編だったが、アンコールでさらなる感動が待ち受けていた。
「マイク使わないで歌うから聴いてね」と言って、メンバー全員がステージ真ん中の最前部に寄り添い、「フラワー・イン・ザ・ウィンドウ」を、アコギ1本で歌ったのだ。
そして怒涛のような拍手と歓声の渦に包まれる中、最後はやっぱり「ホワイ・ダズ・イット・オールウェイズ・レイン・オン・ミー?」。
バンドにも、ジャンプとシング・アロングで彼らに応えるオーディエンスにも、満面の笑顔が咲き乱れていた。


Text●鈴木宏和
Photo●古溪一道


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