LIVElog/@ぴあ | ティン・ティンズ来日公演@SHIBUYA-AX

ティン・ティンズ来日公演@SHIBUYA-AX

英マンチェスターが生んだ、型破りなエレポップ・デュオ、ティン・ティンズが来日。
ジュールズ×ケイティによる人力グルーヴが炸裂した2月7日、SHIBUYA-AX公演をレポート!


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まさか『ウィ・ウォーク』で始まるとは!
ドラムのジュールズに続き、Tシャツをキュートに着こなしたケイティが、ステージ右前方に置かれたシンセを鳴らして歌い出す。ライブ一発目にふさわしいアゲチューンとはお世辞にも言えない意外なナンバーから始まったことに、キュート&ポップなダンス・シーンを期待していた観客は、冒頭からいささか面食らっているようす。
でもこれは、すぐさまいい意味での肩すかしになるだろう。
実はケイティはすさまじく“歌える”シンガーであり、何よりもジュールズ×ケイティがたったふたりで生み出す人力グルーヴは、大方の観客の予想をはるかに超えたロック魂みなぎるものなのだ。それは昨年のプロモーション来日でのショーケース・ライブや昨夏のサマーソニック公演でもすでに実証済みである。

案の定、ジュールズのドラムが熱を帯びていくにつれ、「Ah! Ah! Ah!」とリフレインするケイティの歌声もぐいぐいヒートアップ。いつの間にか彼女はかぶっていたキャスケットも脱ぎ、シンセの前で髪を振り乱して歌っている。
その姿に煽られ、フロアの動きも急速に激しさを増す。もはや誰もが完全にザ・ティン・ティンズのペースに飲み込まれてしまっている。
そこへさらなる追い討ちをかけたのが、ビールのCMでもおなじみの鉄板ポップ・チューン『グレイトDJ』。しかしここでも彼らは、いい意味でオーディエンスの期待をばっさり裏切る。
今度はギターをかき鳴らし歌うケイトのとことんエモーショナルな歌声と、タイトでパワフルなジュールのドラムで歌い鳴らされる『グレイトDJ』は、いわゆるディスコ・パンクというよりも、むしろ筋金入りの踊れるロックンロール・チューンへと変貌。おかげでフロアには早くもプチ・モッシュゾーンが登場。


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そのままアッパー系ポップ・チューンを連発するかと思いきや、途中でミドルな『トラフィック・ライト』を挟んだりと、ひと筋縄でいかないティン・ティンズ流のショウに、オーディエンスも大興奮状態だ。
そして、カウベルを叩きまくるケイティと共にオーディエンスが歌う「ヘイ!」の掛け声も楽しい『シャット・アップ・アンド・レット・ミー・ゴー』で本編終了。
すると、いったん楽屋に戻ったはずのジュールズがビデオ・カメラ片手に再びステージへ。
「ツアーの思い出にするから」と、興奮冷めやらぬままのフロアの様子をカメラに収めていく。

そんなあったかな雰囲気の中、お待ちかねのアンコール・タイムがスタート。
『インパシラ・カーピサング』に次ぎ、UKチャート1位を記録した彼ら最大のヒット曲『ザッツ・ノット・マイ・ネーム』をとびきりの熱い歌と演奏で披露し、最高潮の盛り上がりを見せたところで、1stアルバム『ウィ・スターテッド・ナッシング』収録の10曲すべてを演奏しきった初の単独公演は終了。
まだ持ち曲の数が限られているため、時間的にはトータル1時間ほどのコンパクトなショウとなったが、その分凝縮された形で放出されたティン・ティンズの熱いロック魂に、オーディエンスは全員ノックアウトさせられた模様。
終演後、ライブの余韻みなぎるキッズの紅潮した笑顔や、クールに踊る予定だったであろうモードな女のコたちの額に光る汗が、その事実をばっちり証明していた。

Text●早川加奈子
Photo●TEPPEI

<セットリスト>
We Walk
Great DJ
Fruit Machine
Keep Your Head
Traffic Light
Be The One
We Started Nothing
Shut Up and Let Me Go
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Impacilla Carpisung
That's Not My Name


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