LIVElog/@ぴあ | The Birthdayツアー「38 NIGHTS ON FOOL」横浜ベイホール

The Birthdayツアー「38 NIGHTS ON FOOL」横浜ベイホール

ニュー・アルバム『NIGHT ON FOOL』を携えて、The Birthdayが全国38か所を回るツアーをスタート。
初日となった1月7日、横浜ベイホール公演のレポートが到着!

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「ハッピー・ニュー・イヤー!」
待ちかねた観客の歓声に、新年の挨拶をチバユウスケが吼えて始まった、09年のThe Birthday初ライブ。昨年11月にリリースした3作目『NIGHT ON FOOL』を引っさげてのツアー初日だ。
腰の据わったロックを貴重に、ポップなロックンロール・テイストを鏤めたこの作品は、結成して3年になるThe Birthdayが自らのポテンシャルを最大限に発揮した快作だ。その全貌をライブで伝えるツアーの幕開けは、メンバー4人の気合い十分であることが、音を出す前から感じ取れた。そしてチバが右手を挙げて合図を送り、どっしりとしたビートでじわじわとエンジンを温めて行くような『まぼろし』が始まると、そのグルーヴにフロアは大きく揺れ出した。


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チューンナップ万全のバイクのように快調な走り出しだったが、お屠蘇気分も抜けない初日らしく、イントロで呼吸が合わずやり直すというシーンも。それを「サービスです」とドラムスのクハラカズユキがサラリかわし、この後は気持ちを引き締めて一段とソリッドな演奏になったのは、大人の余裕と言えようか。
ヒライハルキのベースがドライでムーディな『タバルサ』や、イマイアキノブのソリッドなギターソロが光る『マスカレード』あたりは、4人の呼吸が見事に合って圧倒されるような演奏に。フロアからは熱っぽい歓声が飛び交った。

その声に「横浜はさみしがり屋が多いんじゃねえの?」とチバがつぶやき、始まったのは『さみしがり屋のブラッディー・マネー』。中盤は最新作からの曲に加え、お馴染みの『KIKI The Pixy』や切ないバラッド『ALRIGHT』などをじっくり聴かせる一方、『あの娘のスーツケース』では「横浜は好き」と歌い込んで観客を喜ばせた。

曲が進むにつれサウンドはダイナミックになり、起伏に富んだ演奏が体を揺らしてくる。ステージとフロアがひとつになったのは、チバがギターで『涙がこぼれそう』のイントロを弾き始めた時。自然とフロアから歌声が起こったのだ。それを聴きながらチバが嬉しそうな笑顔を浮かべたのを、誰も見逃さなかっただろう。


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アンコールでチバは「世界が殺伐としている。こんな時こそ愛で埋め尽くそう」とコメント。観客にコーラスを促して『プレスファクトリー』など2曲。今までになく観客とのコミュニケーションを楽しむチバには大らかな懐の深さが感じられ、そんな彼にファンたちは一段と信頼を強めたようだ。
まだ楽しみ足りないとアンコールをせがむ声に応えて、2度目のアンコールに。2時間を超えたステージは、『ハレルヤ』をドラマティックに聴かせて幕を閉じた。
そこに4人がいて、音を出すだけでサマになる。そんなThe Birthdayのライブを、4月まで続く全国ツアーで体験してほしい。


Text●今井智子
Photo●Yuki Shimbo

>>The Birthday『NIGHT ON FOOL』インタビューを読む

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