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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO

北海道の大地を舞台に開催される夏フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL」。
今年で10回目を迎えた本フェスのレポートが届きました!

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あ、ライジングサンが、また広くなっている――降りそぼる雨の中、会場に足を踏み入れて、まずこう思った。2008年、10回目の開催を迎えた、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」の第一印象だった。

北海道という環境を十分に生かし、どこまで行っても平地が続く。入場ゲートからすぐ目の前(といっても、かなり遠くに見えるんだけど)に広がる、このフェス最大のステージ“SUN STAGE”から、最も遠方にあるステージまでは、普通に歩いて30分弱。テントエリアの奥までは、30分以上かかるのではあるまいか。この広大さは、情報だけだと、ひよってしまう広さだが、いやはや実際にこのフェスに訪れ歩いてみると、ステージからステージへ何往復しようが、まったくその距離が苦にならない。広さを持て余すことなく使い切り、歩けば歩いただけ楽しさがある。リストバンドチェックをうながす係員のお兄さんたちの元気のいい掛け声(ときには即興の歌になったりする)も、このフェスならではの名物だろう。そう、ライジングサンには、ご当地ならではのフェス飯はもちろん、10年かけて作ってきた、訪れたものを楽しませる名物が、本当にたくさんある。

1日目。15日。降ったりやんだり、そしてときおり激しくなる雨の中、くるりの「ワンダーフォーゲル」でスタートした、10回目のライジングサン。ジャンルはもちろん、J-POPシーンの創世記から現在までと、時代も超えたラインナップが揃った。遅い昼食とばかり、少しの晴れ間をぬって塩ラーメンで腹ごしらえ。うまい。20時過ぎ。“SUN STAGE”に登場したのは電気グルーヴ。後半、雨に負けじと(?)畳みかけるようなサウンド・シャワーで一気に駆け抜けた。同時刻。“EARTH TENT”前。テントに入りきらない人が、テントの周りを囲んでいる。BARBEE BOYS。懐かしいヒットシングルはもちろん、彼らのライブの代名詞となるアップ・チューンを連発。スカートの裾を翻しながらくるくる回り、ガツンと吼えるように歌う杏子、意味深なKONTAの捨て台詞も健在だった。続いて同ステージには藤井フミヤが登場。「TRUE LOVE」などミリオン・ヒット曲を惜しみなく披露。中盤の「Another Orion」では、この日1日中空を覆っていた雲が一瞬晴れ、丸い月が顔を見せた。


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2日目。晴天。日向は暑いが、日陰は涼しい。初秋の風とともに、とんぼが、ふわりと目の前を通る。この爽やかな風もライジングサンの名物だろう。15時過ぎ。“SUN STAGE”に現れたMONGOL800のステージは、「あなたに」でスタート。誰もが歌えるヒット曲でフェスを盛り上げた。同時刻。“MOON CIRCUS”では、V∞REDOMS(ボアダムス)。昼に聴くトランスもまた良し。ビール呑んでも、踊ってたらすぐ抜けちゃうから大丈夫だもんね。続いて“RED STAR FIELD”でTOKYO No.1 SOUL SET
。飛ばす飛ばす。まさに夏フェス仕様といったメニュー。もちろん、名曲「Sunday」も堪能しました。夕刻。“SUN STAGE”前が観客でびっしり埋まったMr.Children。弦のカルテットという構成で登場した椎名林檎は、バード・バカラックが作ったという新曲も披露した。続いてのZAZEN BOYSも新曲を披露。向井氏曰くの「ストップ・アンド・ゴー」の楽曲郡は、本当に何度聴いてもスリリングで、聴いているだけで、感覚が研ぎ澄まされてくるようだ。なんてね。

とっぷり日も暮れた22時。“MOON CIRCUS”で、恒例のLOOPA NIGHTがスタート。そこで踊っては他のステージに行き、踊っては移動する。これが私の夜中の行動パターン@ライジングサン。真夜中。“RED STAR FIELD”、最後のアクト、ROVO。新旧&曲調としっかり幅を持たせたメニューで、北海道の夜を突き抜ける。アンコールやったのも良かったな。午前3時。再結成したサニーデイ・サービス。彼らのように、このフェスの10周年を祝うかのように、一夜限りの再結成を果たしたアーティストもいたそうだ。午前4時過ぎ。東の空。その山際の雲が、オレンジ色に滲み始める。東京スカパラダイスオーケストラのアッパーなサウンドに応えるように、太陽が昇り始める。10年目の朝日。まばゆくてやわらかい日の光が、10回目の夜を越え、少し冷えた肌に、優しく降りそそぐ。

そして、11年目も陽はまたのぼる。

Text●伊藤亜希 Photo●原田直樹


「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」の模様は、10月5日(日)より、毎週日曜日5週にわたりスペースシャワーTVにて放送される。

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